復活祭だけではない復活祭の典礼
カトリック教会やプロテスタント教会における2024年の復活祭(イースター)(復活の主日)は、3月31日の日曜日に終了しましたが、復活祭に関連する典礼(儀礼・儀式)はその後も継続され、この5月19日(日)の「聖霊降臨の主日(ペンテコステ)」で終了しました。また、復活祭(イースター)の前も、その準備期間として、40日間の「四旬節(レント)」が設けられていました。その間、受難の主日(棕櫚の日曜日)、聖なる過越の3日間において、多くの儀式が挙行され、改めて、キリスト教における復活祭(イースター)の重要性を再認識した次第です。
そこで、今回は、復活祭前の「四旬節(レント)」、「復活祭」、その後の「復活節」についてまとめた投稿記事を出しましたので、参照下さい。
また、イースター(復活祭)についてのさらに知りたいかたは以下のサイトへアクセス下さい。
<関連投稿>
キリスト教の教派
カトリック教会:ローマ教皇とバチカン
プロテスタント教会:ルター発の聖書回帰運動
東方正教会:ギリシャから正統性を継承
アメリカのキリスト教:バプティストを筆頭に…
キリスト教史
キリスト教史①:イエスの生涯とその教え
キリスト教史②:十二使徒とパウロの伝道
キリスト教史③:東西教会はいかに分裂したか?
キリスト教史④:修道院運動の盛衰
キリスト教史➄:異端と魔女狩り
正教会のキリスト教史:ギリシャからロシアへ
「中国の道教を学ぶ」シリーズを投稿しました!
本HP「レムリア」では、「世界の宗教」を紹介していますが、中国の道教について、5本の投稿記事ができました。
道教は、儒教、仏教に並ぶ中国三大宗教の一つで、儒教とともに中国漢民族の固有の宗教です。道教というと老子が始めた道家思想のことであると思う人がいるかもしれません。学校教育の場でも、道教の思想的側面が強調されるので、「道教=道家(老荘)思想」と捉えられるかもしれませんが、実際、そうではありません。
道教において、修行者は不老不死の神仙となることをめざし、さまざまな術や儀礼を行い、人々も健康や金運など現世利益を求めた結果、多種多様な神々が信仰の対象になりました。道教は、「神々の百貨店」、「中国文化の雑貨店」と言われるぐらい様々な要素を含んでいると評されるほど複雑すぎて、誰も、道教を体系的に一つまとめて説明することはできないとされています。
通常、宗教は、教祖がいて、人々が知らない神や世界の真理を説き、人々が集っていきますが、道教の場合は逆に、人々が神々を「創作」し、複雑多岐な信仰の世界を形成していったユニークな宗教です。現在の中国は、無神論であるマルクス主義の国なのですが、中国の人々は極めて宗教的な国民なのかもしれません。そうした、不思議な道教について、いくつかの角度から紐解いていきます。
中国三大宗教の他の儒教と仏教について知りたい方は次のページを参照下さい。