天長祭(てんちょうさい)は、天皇陛下の御誕生を祝して、宮中三殿(賢所、皇霊殿、神殿)で行われる祭祀で、天皇の御長寿や皇室の安泰、国家の安寧を祈念する意味があり、祝賀の儀、宴会の儀、茶会の儀、一般参賀が行われます。伊勢神宮を始め、全国各地の神社でも天長祭が行なわれます。
現在の天長祭の日付は、2020年(令和2年)以降、第126代徳仁天皇の誕生日である2月23日です。天皇の即位に合わせて移動します。
昭和23年(1948年)まで、天皇の誕生日は、天長節(てんちょうせつ)と呼ばれ、「休日ニ関スル件」(昭和2年勅令第25号)に基づく祝日でした。
国民にとっては、天長祭というよりも、天皇誕生日として知られ、その日、国民は慶祝の意を表します。天皇誕生日は、第二次世界大戦後の昭和23年(1948年)7月、昭和天皇の誕生日である4月29日の天長節の後、祝日法(国民の祝日に関する法律)が制定され、昭和24年(1949年)以降、国民の祝日の一つとして現在に至っています。
また、法律上の定めはありませんが、外交上ではナショナル・デーとして扱われています。
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他の宮中祭祀については、本HP「日本の皇室」の中の「宮中祭祀・宮中行事」を参照下さい。
(参照)
天長祭(Wikipedia)
天長祭とは (コトバンク)
皇室祭祀(ジャパンナレッジ)
意外と知らない「天皇誕生日」の始まりとルール
(2021/02/23、文春オンライン)
投稿日:2025.4.18