孝明天皇例祭:先帝以前三代の例祭の一つ

 

孝明天皇例祭は、孝明天皇のご命日である1月30日に、皇居内の宮中三殿の一つである皇霊殿で執り行われる祭祀です。孝明天皇の陵所である京都の後月輪東山陵(のちのつきのわのひがしのみささぎ)においても祭典が行われます。夜には御神楽も奏されます。

 

当日、天皇陛下が「孝明天皇祭の儀」に臨まれますが、例祭は小祭なので、天皇陛下の代理として、宮内庁の掌典職が祭典を行い、陛下が拝礼するという形がとられます。ただし、孝明天皇例祭は、他の小祭と異なり、天皇陛下と皇太子殿下の御拝礼だけでなく、皇后陛下や皇太子妃殿下、宮家の成年皇族方も参列して、皇霊殿前の幄舎(あくしゃ)から、祭典を見守られます。(ご欠席の場合は、お住まいで「ご遙拝・お慎み」される)。

 

孝明天皇が崩御されたのは慶応2年12月25日(旧暦)でしたが、明治5年の太陽暦採用に伴い、新暦に換算した1月30日に行われるようになりました。当初は仏式で行われていましたが、明治3年から神式に変更されました。

 

2020年8月21日(最終更新2022年3月19日)