「旬祭(しゅんさい)」は、宮中三殿で行われる恒例の宮中祭祀の一つで、国の安寧や国民の幸せを祈る儀式です。元日を除く毎月1日、11日、21日に掌典長が祭典を行い,原則として1日には天皇陛下のご拝礼があります。その日は、装束姿の陛下は宮中三殿を回り、玉ぐしをささげて拝礼されます。通常、「旬祭」について報道されることはありません。
宮中三殿
皇居内の吹上御苑の東南にある賢所・皇霊殿・神殿の総称。
- 賢所(かしこどころ):皇祖天照大御神がまつられている。
- 皇霊殿(こうれいでん):歴代天皇・皇族の御霊がまつられており,崩御・薨去の1年後に合祀される。
- 神殿(しんでん):国中の神々がまつられている。
掌典長
掌典長は、掌典職のトップの役職者のことです。掌典職(しょうてんにしょく)は、日本の皇室において宮中祭祀を担当する部門で、宮内庁の組織ではなく、内廷(皇室の私的機関)に属しています。そこで働く人々は、宮内庁職員ではなく「天皇の内廷職員」という身分になります。
<参照>
宮内庁HP、Wikipediaなど
2020年5月18日(最終更新日2022年3月22日)