2020年08月20日

皇室:明治天皇例祭と孝明天皇例祭

 

  • 明治天皇例祭

 

2020(令和2)年7月30日、明治天皇例祭(れいさい)が行われていました。その時の報道記事です(抜粋、まとめ)。

 

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天皇陛下や皇族方は、7月30日、皇居で「明治天皇例祭」にのぞまれました。この日は明治天皇の命日にあたり、皇居・宮中三殿の歴代天皇や皇族がまつられている皇霊殿で「明治天皇例祭の儀」が行われ、皇族方が見守る中、陛下が拝礼されました。皇后雅子さまは皇居にお出ましにならず、お住いの赤坂御所で慎み深くご遥拝されました。また当日、伏見桃山の陵所においても掌典により祭祀が行われました。
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宮中祭祀の一つである「明治天皇例祭」は、その名称からもわかるように「例祭(小祭)」なので、天皇陛下の代理として掌典職が祭典を行い、陛下が拝礼するという形がとられます。

 

ただし、明治天皇例祭は、他の小祭と異なり、天皇陛下と皇太子殿下の御拝礼だけでなく、皇后陛下や皇太子妃殿下、宮家の成年皇族方も参列して、皇霊殿前の幄舎(あくしゃ)から、祭典を見守られます。

 

なぜ、特別な扱いになるかというと、明治天皇は「先帝以前三代の天皇」のお一人でいらっしゃるからです。明治41年(1908)の「皇室祭祀令」公布以来、「先帝以前三代」の天皇だけ特別に崩御相当日に、毎年の例祭(小祭)と、式年ごとの式年祭(大祭)が行われています。「先帝以前三代」とは、令和2年(2020)現在、平成の天皇が上皇として御健在ですので、昭和天皇よりも前の孝明天皇・明治天皇・大正天皇が該当します。

 

なお、初代神武天皇の崩御伝承日(新暦4月3日)と先帝(昭和天皇に該当)の崩御相当日には、小祭ではなく、格別な大祭(それぞれ神武天皇祭と昭和天皇祭)が行われています。また、皇太后(先帝より後に崩御された皇后)についても、例祭と式年祭があります。香淳皇后(昭和天皇の后)の崩御から20年に当たった今年の6月16日は、式年祭が行われました。

 

 

  • 孝明天皇例祭

 

「先帝以前三代の天皇」のお一人でいらっしゃる孝明天皇例祭は、2020年1月30日に行われました(大正天皇例祭は、12月25日に行われる)。この日は、皇居にある宮中三殿の一つ「皇霊殿」で、天皇陛下は、「孝明天皇例祭の儀」に臨まれました。皇后陛下は、赤坂御所にてご遙拝・お慎みされました。また、孝明天皇の陵所である京都の月輪東山陵で祭典が行われました。

 

孝明天皇が崩御したのは慶応2年12月25日(旧暦)でしたが、明治5年の太陽暦採用に伴い、新暦に換算した1月30日に行われるようになりました。当初は仏式で行われていましたが、明治3年から神式に変更されました。

 

 

<参考>

皇室関係の用語辞典 | ミカド文庫

日テレNEWS24

Wikipediaなど