2017年12月20日

米、国家安保戦略発表

トランプ氏、国家安保戦略発表 「米軍の力を再建」
(2017/12/19、日経)

 

トランプ米大統領は18日、安全保障政策の指針となる「国家安全保障戦略」を発表した。米国への脅威に対抗するため、国防予算の拡大などを通じて「米軍の力を再建する」と明記。国家安保戦略について演説したトランプ氏は「米国を再び強大にする」と力説。「我々は新たな競争の時代に入っている」として主張し「このゲームで米国は勝利する」と語った。国家安保戦略は具体的な安保政策の基本となる重要文書で、トランプ政権では初めて。(1)米国民と国土の防衛(2)米国の繁栄促進(3)「力による平和」の堅持(4)米国の影響力拡大――の4つの分野で構成した。このほかインド太平洋や欧州、中東など地域別の項目を設けた。この中で、中国やロシアを米国に挑戦する「修正主義勢力」と批判。中国を「インド太平洋地域で米国に取って代わり、国家主導の経済モデルの範囲を拡大し、地域の秩序を好きなように再編成しようとしている」と主張。ロシアは「強力な力を再び蓄積し、周辺に勢力圏を築こうとしている」と指摘した。

 

核・ミサイル開発を続ける北朝鮮やイランを「ならず者国家」と断じた。そのうえで、米軍の増強や近代化、同盟国との連携によってこうした脅威に立ち向かう方針を示した。米国土の防衛では国境管理を強化し、移民システムを改革する方針を明記。米国の繁栄促進に向け、貿易不均衡の是正に取り組むと表明した。「強い経済が米国の力を増す」との認識に基づき「自由で公正、互恵的な経済関係を追求する」とうたった。

 

この中で中国について米国は「中国の発展と戦後の国際秩序への統合に向けて支援」することが、中国の自由主義化をもたらすとの信念に基づき政策を進めてきたと指摘。ただ「我々の希望に反し、中国は他の主権国家を犠牲にその力を広げてきた」と批判した。ロシアにも2014年のクリミア半島の併合やウクライナへの軍事介入を念頭に「強力な力を再び蓄積し、周辺に勢力圏を築こうとしている」と警戒感をあらわにした。北朝鮮に関しては、同国が加速させている核や弾道ミサイル開発を「グローバルな対応が必要なグローバルな脅威」と非難。イランとともに「ならず者国家」と位置づけた。

 

テロ組織を含むこれらの脅威に対抗するため、米軍の増強や近代化を進める方針を表明。日本や北大西洋条約機構(NATO)といった同盟国との連携も重視する方針を打ち出した。米国の繁栄促進に向けては、貿易不均衡の是正に取り組むと表明した。「強い経済が米国の力を増す」との認識に基づき「自由で公正、互恵的な経済関係を追求する」とうたった。米国土の防衛では国境管理を強化し、移民システムを改革する方針を明記した。トランプ政権はこの国家安保戦略に基づき、核体制の見直しなど個別の戦略をまとめた文書を順次、公表する方針だ。

 

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