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2019年08月13日

ニュース:徳島市「阿波おどり」

徳島の阿波おどり開幕 「総踊り」復活、初の民間運営 

(2019/8/13 日本経済新聞、抜粋)

 

徳島の夏の風物詩、阿波おどりの令和最初の本番が12日、開幕した。約400年の歴史の中で初めて民間事業者が運営する祭りとなる。昨年は演出方法をめぐり主催者と一部踊り団体(連)が対立したが、今年は「融和」をテーマに、人気の「総踊り」も復活した。新たな演出や周遊チケット導入などの新機軸も打ち出され、伝統の祭りに新風が吹き込まれそうだ。

 

開幕に先立ってあいさつした阿波おどり実行委員会の委員長、松原健士郎弁護士は「阿波おどりは伝統を生かしながら変わっていく。そして変わりながら成長する」と強調。徳島県の飯泉嘉門知事は「阿波おどりを世界に発信していく。来年の東京五輪・パラリンピックの開幕イベントを阿波おどりで飾りたい」と期待を込めた。

 

今年から5年間の運営を委託されたのがイベント企画大手のキョードー東京を核とする民間の共同事業体。共同事業体の総責任者、前田三郎キョードーファクトリー社長が「令和元年暑い夏、笑顔!」と開幕を宣言し、その後、阿波おどり振興協会の山田実理事長が率いる「天水連」が最初に演舞場に踊り込んだ。観客らに「対立解消」を印象づける演出だ。約10分間の演技を終え、山田氏は「期待している」と前田氏に語りかけ、がっちりと握手をした。

 

開幕前日の11日に徳島市内のホールで開催された前夜祭も、阿波おどりの正常化を観客に実感させる演出となった。昨年、市や徳島新聞社が中心だった実行委員会が提案した演出に協力できないと表明して前夜祭への参加を拒まれた振興協会所属14連が、今年は最初に登場し、舞台上で「総踊り」を披露。数百人の踊り子の一糸乱れぬ踊りに多くの観客は「素晴らしい」と感嘆の声を上げた。前夜祭では振興協会と徳島県阿波踊り協会の計33連から選ばれた踊り子880人が参加し、フィナーレで2つの協会が合同で一斉に踊り込む演出で観客を盛り上げた。

 

2年ぶりに演舞場で復活した「総踊り」は圧巻。振興協会所属14連の1500人規模の踊り子が一斉に演舞場に踊り込む演出に、観覧席だけでなく沿道まで埋め尽くした観客が大きな声援を送った。総踊りに参加した天水連の踊り手、幸田徳一さん(77)は「約50年間、阿波おどりを踊ってきたが、今日のお客さんの反応はさすがに感無量。今年は4日間とも総踊りに参加する」と笑顔がこぼれる。

 

総踊りは4つの演舞場で日替わりで実施される予定。フィナーレの演出として人気が高く、総踊りが観覧できるチケットはほぼ完売状態。このほか今年からの新しい演出として市役所前演舞場の午後8時半からの第2部では卓越した踊り技術を持つ有名連が連続して踊り込むプレミアム演舞場となる。

 

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徳島市の阿波踊り、16年ぶりに中止 台風10号接近で

(2019年8月14日、朝日新聞)

徳島市の阿波踊りは、台風10号の接近で安全確保が困難になったとして、14、15両日の演舞場やホールでの公演をすべて中止した。阿波おどり実行委員会によると、中止は2003年以来16年ぶり。